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  • 評価される人は何が違うのか ー 能力ではなく「前提」の違い

    なぜ同じように働いても差がつくのか

    同じ職場で、

    ・同じように働いているはずなのに
    ・なぜか評価される人とされない人がいる

    そんな場面を見たことがある方も多いのではないでしょうか。

    「能力の差ではない気がする」
    「むしろ自分の方が頑張っているのではないか」

    そう感じたことがあるかもしれません。

    では、
    この違いはどこから生まれているのでしょうか。

    能力・努力・コミュニケーション?

    このテーマはよく、

    • 能力が高いから
    • 成果を出しているから
    • コミュニケーションがうまいから

    といった形で説明されます。

    もちろん、これらも一因ではあります。

    しかしそれだけでは、
    「なぜ同じように見える人の間で差がつくのか」 までは
    説明しきれません。

    違いは「行動」ではなく「前提」

    ここで視点を変えてみます。

    評価される人とされない人の違いは、
    行動の違いではなく、
    その前にある「前提」の違い として
    捉えることができます。

    評価軸を理解しているか

    評価される人は、
    「どの軸で評価されるか」
    を理解している傾向があります。

    例えば、

    ・上司が何を重視しているか
    ・組織として何が成果とされるか
    ・今求められている役割は何か

    これらを前提として捉えています。

    一方で評価されにくい場合は、
    自分の中の評価軸で動いている
    ことがあります。

    本人は正しいと思っていても、
    組織が見ている軸とズレていれば、
    評価にはつながりにくくなります。

    観測される前提を持っているか

    評価される人は、
    「見られること」
    を前提に行動しています。

    ・成果を適切に共有する
    ・プロセスを可視化する
    ・タイミングよく報告する

    つまり、
    評価されるための観測条件を満たしている状態です。

    どれだけ良い仕事をしていても、

    ・見られていない
    ・伝わっていない

    のであれば、評価は成立しません。

    成果の定義を合わせているか

    評価される人は、
    「何を成果とするか」
    を周囲と揃えています。

    例えば、

    ・スピードが重視される場面
    ・品質が重視される場面
    ・調整力が求められる場面

    では、

    求められる成果の定義そのものが違います。

    評価される人は、
    その違いを理解したうえで行動しています。

    一方で、
    自分なりの「良い仕事」をしているだけでは、
    評価されないこともあります。

    評価される人は「土俵」を理解している

    ここまでをまとめると、
    評価される人は、
    評価の前提に合わせにいっていると言えます。

    これは迎合ではありません。

    どの土俵で勝負しているのかを理解している
    ということです。

    ルールが分からないまま試合に出れば、
    実力を発揮することは難しくなります。

    評価も同じです。

    評価はコントロールできない?

    ここで一つの誤解があります。

    「評価は他人が決めるものだから、自分ではどうにもならない」
    という考え方です。

    確かに評価そのものは他者が行います。

    しかし、
    評価の前提は自分で整えることができます。

    ・評価基準を理解する
    ・成果の定義を確認する
    ・観測される状態をつくる

    こうしたことは、
    自分自身で取り組むことができます。

    何を変えるべきか

    では、
    評価されるためには何を変えればよいのでしょうか。

    重要なのは、
    努力を増やすことではありません。

    まずは、

    ・どの評価軸で見られているのか
    ・何が成果とされているのか
    ・誰が何を観測しているのか

    を整理することです。

    つまり、
    行動を変える前に前提を整える ということです。

    違いは小さく見えて大きい

    評価される人とされない人の違いは、
    一見すると小さく見えるかもしれません。

    しかし実際には、
    評価の前提を理解しているかどうか という大きな差があります。

    さいごに

    「評価されない」と感じたとき、
    努力や能力の問題として捉える前に、

    ・どの評価軸で見られているのか
    ・何が成果とされているのか
    ・その前提を理解できているか

    を問い直してみる。

    それだけで、
    同じ行動でも結果は変わる可能性があります。

    評価の差は、
    能力の差だけで生まれるものではありません。

    その前にある「前提の差」から生まれているのかもしれません。


    この記事を書いた人

    村上 亮
    中小企業診断士・ITコーディネータ

    「問題を解く前に、前提を整える」をテーマに、
    製造業・DX・意思決定に関する情報を発信しています。

    VXtyleでは、そうした思考の整理を行っています。

    VXtyleホームページ

  • 「評価されない」は本当か? ー 評価という言葉の「前提」を疑う

    評価されないという違和感

    「頑張っているのに評価されない」

    会社員の方と話していると、
    こうした声をよく耳にします。

    • 成果を出しているつもりなのに評価されない
    • 他の人の方が評価されているように感じる
    • 何をすれば評価されるのか分からない

    こうした違和感は、
    多くの人が一度は感じたことがあるのではないでしょうか。

    では本当に、「評価されていない」のでしょうか。

    評価基準を言えますか?

    ここで一つ、シンプルな問いを置いてみます。

    評価基準を今すぐ言えるでしょうか?

    • 何をもって評価されるのか
    • 誰が評価しているのか
    • どの基準で比較されているのか

    これらを明確に説明できるケースは
    実はそれほど多くありません。

    もし言えないとしたら、
    何をもって「評価されていない」と感じているのでしょうか。

    評価の前提を分解してみる

    評価とは
    「何らかの基準で見られ、比較されること」
    と捉えることができます。

    つまり、

    • 基準があり
    • 観測され
    • 比較される

    この3つが揃って初めて「評価」が成立します。

    基準が曖昧

    多くの場合、評価の基準は明確に言語化されていません。

    例えば、

    • 「頑張っている」
    • 「貢献している」

    といった曖昧な言葉で認識されていることもあります。

    しかし、基準が曖昧なままでは、
    評価そのものが成立しにくい状態 になります。

    観測されていない

    もう一つの要因は、
    そもそも見られていない
    というケースです。

    • 成果が共有されていない
    • 上司や周囲に伝わっていない
    • 評価の場に乗っていない

    この場合、 能力や成果の問題ではなく、
    単に「観測されていない」だけかもしれません。

    評価軸が混ざっている

    さらに厄介なのが、
    評価軸が混ざっている状態です。

    例えば、

    • 上司からの評価(社内基準)
    • 顧客からの評価(市場基準)
    • 自分自身の評価(自己基準)

    これらはすべて異なるものです。

    しかしこれが整理されていないと、
    一部で評価されていても
    「評価されていない」と感じる ことが起きます。

    「評価されない」の正体

    ここまでを踏まえると、
    「評価されない」という感覚は
    次のように捉え直せます。

    評価されていないのではなく、
    評価の前提が整理されていない

    • 基準が曖昧
    • 観測されていない
    • 評価軸が混在している

    この状態では、
    「評価」という現象そのものが成立していない可能性があります。

    前提を整えると何が変わるか

    ここで前提を整理すると、状況は変わります。

    • どの評価軸で見ているのか
    • 何が評価対象なのか
    • 誰に対して価値を出しているのか

    これが明確になると、

    • 行動が変わる
    • 見せ方が変わる
    • 判断の基準が変わる

    つまり、
    「評価されるかどうか」ではなく
    「どの評価軸で価値を出すか」へと視点が変わる

    違和感の正体

    「評価されない」という違和感は、
    能力や努力の問題ではなく、
    前提が曖昧なまま評価を捉えていることから
    生まれている場合があります。

    だからこそ重要なのは、

    • 評価基準を言語化する
    • 評価軸を分ける
    • 観測される状態をつくる

    といった「前提の整理」です。

    さいごに

    評価されないという違和感は、
    能力不足のサインとは限りません。

    むしろ、

    • 何を評価と言うのか
    • 誰が評価しているのか
    • どの基準で見ているのか

    そうした前提が整理されていないことから
    生まれている場合があります。

    評価の問題は、
    評価の中ではなく、
    その前にある「前提」にあるのかもしれません。

    では、私たちは
    そもそも何をもって「評価」と呼んでいるのでしょうか。

    次回は、
    「評価とは何か?」について考えてみたいと思います。


    この記事を書いた人

    村上 亮
    中小企業診断士・ITコーディネータ

    「問題を解く前に、前提を整える」をテーマに、
    製造業・DX・意思決定に関する情報を発信しています。

    VXtyleでは、そうした思考の整理を行っています。

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