タグ: 組織運営

  • なぜ仕事は減らないのか ー 「忙しさ」の正体は前提にある

    なぜこんなに忙しいのか

    「やるべき仕事が多すぎて、余裕がない」

    会社員の方と話していると、
    こうした声をよく耳にします。

    実際、日々の業務に追われ、

    • 目の前のタスクをこなすだけで精一杯
    • 本来やるべきことに手が回らない
    • 改善に取り組む時間がない

    といった状況は珍しくありません。

    では、この「忙しさ」はどこから来ているのでしょうか。

    優先順位の問題?

    多くの場合、この問題は

    • 優先順位をつけましょう
    • 無駄な業務を減らしましょう
    • 効率化しましょう

    といった形で語られます。

    もちろん、これらは重要な視点です。
    しかし、それだけで本当に解決するのでしょうか。

    仕事が多いのではない

    こで一つ、見方を変えてみます。

    仕事が多いのではなく、
    「やる理由が整理されていない仕事」が多いのではないか
    という視点です。

    例えば、

    • なぜこの資料を毎週作っているのか
    • なぜこの会議に参加しているのか
    • なぜこの手順で業務を進めているのか

    こうした問いが、
    意識されないまま業務が積み重なっていくと、
    「やらなくてもいいかもしれない仕事」
    にもリソースが割かれていきます。

    前提が業務を増やす

    この状態をもう一段深く見ると、
    業務の量ではなく、
    「前提」が増えていると捉えることができます。

    例えば、

    • 「この資料は必要だ」という前提
    • 「この会議は必要だ」という前提
    • 「このやり方が正しい」という前提

    これらが積み重なることで、
    業務は自然と増えていきます。

    しかし、それらの前提は

    • 今も本当に有効なのか
    • そもそも必要なのか

    と見直される機会がほとんどありません。

    よくあるケース

    例えば、ある業務で
    「報告資料を毎週作る」
    というルールがあったとします。

    当初は必要だったかもしれません。

    しかし、

    • 意思決定に使われていない
    • 誰も深く見ていない
    • 形式だけが残っている

    といった状態になっていても、
    「やるのが当たり前」として続いてしまうことがあります。

    これは、業務そのものではなく、
    「その業務は必要である」という前提が残っている状態 です。

    前提を見直すと何が起きるか

    ここで前提に目を向けると、

    • そもそもこの業務は必要か?
    • 頻度は適切か?
    • 代替手段はないか?

    といった問いが生まれます。

    すると、

    • 業務そのものが不要になる
    • 回数が減る
    • 形が変わる

    といった変化が起きます。

    つまり、
    仕事を減らすのではなく、
    「仕事が生まれる前提」を減らす という考え方です。

    忙しさの正体

    ここまで見てきたように、
    忙しさの正体は、

    • 業務量そのものではなく
    • その背景にある前提の積み重ね

    にあることが少なくありません。

    そして前提は、
    意識しない限り、増え続けるもの です。

    さいごに

    「やることが多い」と感じたとき、
    目の前の業務を減らそうとする前に、

    • なぜその業務をやっているのか
    • それは本当に必要なのか

    といった前提に目を向けてみる。

    それだけで、
    仕事の見え方が大きく変わることがあります。

    忙しさを解消する鍵は、
    業務の中ではなく、
    その「前提」にあるのかもしれません。


    この記事を書いた人

    村上 亮
    中小企業診断士・ITコーディネータ

    「問題を解く前に、前提を整える」をテーマに、
    製造業・DX・意思決定に関する情報を発信しています。

    VXtyleでは、そうした思考の整理を行っています。

    VXtyleホームページ